6年間の名脇役 ④

改めてS君好きだと気づいた2020年の秋。

そして私は気持ちを伝えようと思うようになってきた。

S君も来年には社会人になる。社会人になる前に気持ちを伝えようと思い、年が明けて2021年の冬、私の家で彼と飲む事になった。

 

ここで既に出会って7年近く経っていた。

私の家についてからつまみを準備したりして、飲み会スタート。

そこでまた色々いつもの如くたわいも無い話をした時に、S君から色々話し始めたのだ。S君は酔ってくると、飲む前より話すようになるのが酔ってきてるサインなのだ。

そんなS君は私に色気がないだの部屋着とかもっと工夫したら?といつも通りの塩&毒舌を吐いてきたのであった。

私的には化粧したり、普段家では絶対つけないけど香水つけたり髪型も整えて気合いを入れていたのにそう言われたもんだからまあちょいと落ち込む訳で。

服装も普段は露出したくないタイプだが、今回は気合い入れていたから胸元が軽く見える感じの服装にしたりしたが彼からはなんともなく、、。

普段は私もそんなには押さないタイプだが、ソファで隣座って近づいたりさりげなくボディタッチしたり、冗談混じりにベットに誘ってみたりと普段の私からは考えられない行動をしていた(お酒の力や恋の力はある意味すごいなと思った)

 

S君もシャイな性格で控えめなのもあったし、まず自分から行かないタイプ(本人が自分でも言っていた)まあ今となっちゃ本当にタイプではなかったんだろうなと思うからいいんだけど、まあ相変わらずの塩対応でスルー。

そして先に寝るという、、、、笑

 

結局私もそのまま寝てしまい、次の日私が仕事あるのもあって気持ちを伝えることが出来なかった。

だから次春頃に会う約束をして、その時に伝えようとした。

 

 

この後私はこの時に告白しなかったことを後悔するとも知らずに。。。。。

 

6年間の名脇役 ③


その後時は流れ2020年。

コロナが流行した年だった。

 

私は専門学校を卒業して社会人へ。

S君は大学4年生になっていた。

 

 

私は社会人なりたてな上に一人暮らしをスタートさせていた年だったのでまあバタバタな1年だったなと今振り替ええると思う。

私の仕事は特殊な仕事だったのもあり、慣れるのにも時間かかったし、周りの同期が優秀な上に私自身器用ではないタイプだったので焦りがあったり、仕事で失敗したりとメンタル的にも落ちた時期だった。自分のことが分からなくなった時もあって、そんな時にS君に相談した時に客観的に私のいいも悪いも伝えてくれて、そしていつも私らしく私のペースでいいと思うよとS君は言ってくれた。

私がそういう悩みの時に決まってS君は、

"焦る必要はないと思うよ?みんなそれぞれのペースがあるんだから。だから私のペースでいればいい。私らしくいればいいんじゃない?"

といつも私に話してくれていた。

 

そしてそんなS君も学生最後の年で、バレーも終盤に差し掛かっていたり就活したりとお互い濃い一年だったんじゃないのかなって思う。

そんな時に何気なくいつも通りにLINEで話していた時、S君からバレーを途中で引退する話を聞いた。理由は色々あったみたいだが、大まかな理由は怪我して自分の思うようにプレーが出来なくなっていた事だった。

S君の決めた事だったり、彼の人生だから私が沢山言うのは違うなと思ったけど、最後までやりきって欲しいと伝えた。諦めて欲しくなかった。

私が見てきたS君は朝早くから遅くまで残って自主練したり、チームの為に自分が何をできるか考えチームのためにプレーもプレー以外のサポートの部分も頑張っていた姿を見ていたから。

そして誰よりも責任感が強く最後までやり遂げようとする姿を見ていたから。

大学に入ってからも試合の近況報告やプレーについても上手くなるために研究してたのを聞いていたし、彼の試合を見に行ってその頑張ってる姿をみたし、彼のバレーへの想いも聞いてたのあって余計辞めて欲しくなかった。

結局途中でS君は辞めてしまい、就活に専念したと聞いた。

完全にこの想いは全部私のエゴだったのもあるし、今までこうやってS君と関わってきて同じバレーをやってきた身としても、S君がそうやって決断する前やその時に何も出来なかった自分に腹が立ったし悔しくて仕方なかった。別に家族でもましてや彼女でもない私がこんな言うのもおかしい話だけど、それでも私もあの時は悔しかった。

けど一番悔しくて悲しかったのはS君だったと思う。

 

多分だけど、お互いに本質的に似てる部分があったり、同じ境遇だったりで共感する事が多かったからかなと今となっては思う。

 

そして少し時間が経ったその年の秋。

コロナも少し落ち着いた時期にS君の就活も終わり、私も仕事が落ち着いてきた頃にS君と久しぶりにあった。

その日はお昼頃から映画を見て、そのまま飲んでの日で後にS君にずっといじられる事になったレインボー事件の日でもあった。

久しぶりに会えたのも嬉しかったのと、私の女の子日が重なり酔いがいつもより回るの早くいつもより酔っていた私。帰り道この後どうするか話をした時に私がだいぶ酔っていたのと、終電間近だったのもありカラオケでオールする事になった。カラオケに向かってる最中に観覧車があって、その観覧車を見て私が"わぁーレインボー!!"と子供のようにはしゃいでいたそうで、、、。

(S君いわく、この人知らない人ですと言いたかったとの事でした。)

 

そしてカラオケに到着してお水飲んだら酔いが冷めてきて、S君にカラオケまでの道中の話を聞き全力謝罪をした日でした。笑

そしてカラオケで時間を潰していた時、酔いが冷めたと思いきや今度は女の子日特有の腹痛に襲われそのままダウン少し休むことに。その時にS君は自分の上着をサラッと私にかけてくれた。

ベターだとは思うけど、やはり弱ってる時にその行動は胸がキューとなった。

そして休みながらS君は1人で曲を入れて歌ったり、携帯いじったりと過ごしていた。

その時に彼が歌っていた曲が、LDHの某グループで今私の好きなグループの曲だった。

(前の投稿の時に書いたカラオケで落ちた曲はLDHの他の某グループだったけど。)

相変わらず彼の優しい甘い声は素敵で落ち着く声だった。

そんな彼の声を聴きながら休んでいたらだいぶ痛みも引いてきて、復活し彼とカラオケをその後楽しんだ。

そして私がこのブログの題名にもなってるけど、Sexy Zone名脇役を入れた。

名脇役を聞いた時からずっとS君の事を思い浮かべて聞いてしまうそんな曲だった。そんな曲をS君の隣で歌うという、、、、。(やってるな私笑)

歌い終わった後に、S君がこの曲を知っていて好きとの事だった。

この曲実はアルバム曲だから、ファン以外で知ってる人はそんな居ないのにまさかS君が知っているのは思いもよらずだった。

けど、自分の好きな曲を大切な人が知っていて好きだと言ってくれたのは素直に凄い嬉しかった。

逆に彼の歌っていたLDH某グループも曲がいいなと思ってその後から聞くようになった。


そして改めてやっぱりS君が好きなんだなと思った。

6年間の名脇役②



高校を卒業した後はLINEは途切れ、私達はそれぞれ新しい環境で過ごしていた。

そんな時、夏に私の誕生日の日にS君からおめでとうとLINEが来た。

その後からまたLINEが続き話の流れからS君と2人で初めてご飯に行く事になった。

ご飯に行った日は2人でたわいもない話もしつつ、大学や専門学校での話そして高校の部活動時代の思い出話に花を咲かしていた。

そしてそこでS君が高校でやりきれなかったから大学でもバレーを続けているとS君のバレーに対する熱い想いを聞けた日でもあった。

その想いを聞いて素直に凄いと思ったし、かっこいいなとも思った。

その日の帰り道にまた会おうよ!とS君からも言ってきてきてくれてその日はそのまま別れた。

その後もLINEで今日はどうだった〜みたいなS君と私の日常の話やどうでもいい話をずっとしていた。

 

そしてその年の12月後半に2人でまた忘年会的な飲み会をした。

その時にS君と初めてお酒を飲みながらたわいもない話をいつも通りしていたが、初めてお互いの恋愛話をしたと思う。

お互い好きなタイプや元カレ元カノの話等で盛り上がっていた。

私はS君への想いは一切言わず。笑

逆に私はS君の前に好きだった元彼の話を。

逆に高校時代モテモテだったS君の高校時代やその後の元カノの話を聞けたりと意外な一面にお互い驚いた印象があった日だと思う。(彼がどう思ったか彼の気持ちは知らないけど)

私から切り込んで行ったのもあるけど、私の感覚的にはこの日を境にS君が私に対して少し心を開いてくれたというか自分の話をし始めてくれた日だと思ってる。(彼はめちゃくちゃ警戒心強めなタイプでした。笑)

この日はお酒が入ってたのもあるのかもしれないが、それにしても異性の友達でここまで暴露したのは私は初めてだと思う。

元々私もあまり自分の事を話さないタイプだったけど、不思議とS君になら話せると思ったのだ。

けどその時もS君とは友達のままでいいと思っていた。

なぜなら前に付き合ってた彼氏も仲のいい友達から彼氏へ。けど別れてからは前みたいな関係には戻れなくて。

友達から恋人へなったらまたそんなふうになってしまうのではないか、このままの関係を崩したくない。と心の中でストッパーがかかってしまっていたからだった。

だからS君とはその後もLINEで連絡し続けたり、2人で会ったりを続けていた。友達として。



 

そう思っていた秋くらいの時だったかな。

いつも私が行きたいところや私が場所を決めて2人で出かけるってスタイルだったけど、映画を見たいねと話になった時にS君が珍しく見たい映画が何個かある話になり、その中から絞って映画を見に行くことになった。

その映画が"あの頃、君を追いかけた"だった。

齋藤飛鳥ちゃんと山田裕貴くんが主演の映画でS君が女性アイドルファンなのもあり見に行くことになった。

元々私自身も男性アイドルファンでもあり、S君とも共通の女性アイドルファンが好きで意気投合していた部分もあった。

映画をみて、見終わった後にS君と映画の感想話で"あのシーンいいよね!""主題歌めちゃくちゃ良かった!"などなど話が盛り上がり、映画についての豆知識的な事もS君が話してくれていた。その話をしている時のS君がとても笑っていて楽しそうに話をしていて思わずドキッとしてまってしまったのを今でも覚えている。

いつもは反応が薄く、塩対応でクールなタイプでだったので言わるギャップと言うやつにまんまとやられてしまったのだ。

その後スタバでも映画の続きを永遠と語っていた。笑

けどそんな時間がとても楽しくて、S君と一緒に居るのがとても心地よかった。

S君の新たな一面を見れた日でもあり、やっぱり好きだと思ってしまった自分がいた。

 

そしてまた別の日にS君と初めてカラオケに行った日。(確かお酒飲んで2件目とかだった記憶)

私は女性アーティストを中心に、S君は男性アーティストを中心に交互に歌い続け後半は小学生時代くらいに流行ったアニメソングなども歌い盛り上がっていた。

S君の歌声を聞いていて上手いな〜と思いながら聞いていたが、S君が入れたある1曲のバラードでまたもやドキッとしてしまったのであった。

その日がS君の声を好きになった日。

 

だけどS君は当時誰とも付き合わないと言ってたのもあり、S君との関係を壊すのも嫌だったし、自分に自信がなかったのもあった。だからそのまま友達というポジションに居続けた。

 

 

そして時は流れ、私達は成人式を迎えた。

s君とは地元が別々なのでLINEで話していた。

 

そして私は、、、、。

元彼と再会した成人式でもあった。

成人式の後、元彼と久しぶりに会って話すことになった。

その時元彼とは付き合っていた時の話、その後のお互いの話。そして元彼が彼女と別れた相談話を聞いていた。

元彼のその彼女は私と別れた後に付き合った彼女だったらしく、彼を救ってくれた子で本当に好きだったと彼は言っていた。

実は元彼と別れた時、私が未練があったまま別れていたのもあり、今思えば完全に情に流されていたし、本当に馬鹿な自分だなと思うが、当時は彼の力になりたいなと思ってしまい、相談に乗りつついつの間にか少し体の関係になりかけてしまった。そして私自身も少しずつ未練の気持ちが湧き上がってきていた。

だけど元彼は彼女のことが忘れられないから私に振り向かない事は分かっていた。

 

そんな時に相談に乗ってくれたのはやっぱりS君だった。

元彼とあった事を全て話して、その上で自分の気持ちをS君に話した。

(ここまで話を見てくれた人からしたら、いや、お前どっちが好きなんだよ!二股じゃん!って感じですよね。)

この時の私は完全に情に流されていて、S君よりも元彼に気持ちが移っていた。(過去の自分を殴りたい)

もちろんS君本人にはS君への気持ちは一切言ってないのもあるし、本人も私がS君好きだとも夢にも思っていなかっただろうから元彼への相談として相談に乗ってくれていた。

いつもは、てきとーで俺には関係ないし、最後は私次第じゃない?っていうのがほぼ口癖的な彼が、相談事になるとちゃんと最後まで話を聞いてくれて、私の悪い部分をダメだと怒ってくれたり、そしてどんな結果になったとしても自分の気持ち伝えることが大切なんじゃない?と最後は背中を押してくれた。

 

そんなS君のおかげで元彼へもう一度気持ちを伝えることが出来た。結果として元彼から告白の返事もなくその後連絡来ることはなかった。

そして元彼の誕生日におめでとうとLINEは送って連絡先を消して、SNSのアカウントも変えた。

もう次に進む為に。

 

 

6年間の名脇役 ①

この話は本人が見たらすぐ分かると思うけど。笑

けどどうしてもこの気持ちをどこかに残しておきたいのでここに残しておきます。

 

2022年12月31日大晦日

この日は私の6年間の名脇役が終わった日だった。

 

 

 

 

その人との出会いは2014年の4月頃だったと思う。

その人の事はここではS君と呼ぶことにします。

当時高校生でお互いバレー部だった私達。

スポーツ高校だったのもあり上下関係等が厳しかった高校時代。

初めてS君と話したのは部活帰りにたまたま男女バレー部数名と駅まで帰りが一緒になった時だったと思う。

私の共通の友達とS君と中学生の時にバレーの選抜で接点があったという。それがS君と話した初めてだった。

第一印象はパッとしなくて、頼りない人。印象にあんまり残らないタイプだった。男バレの方が強豪だったのもありバレー上手い人なんだろうな。位の印象だった。

 

お互いクラスも科も違かったのでその後は接点がほぼなく時は流れ高校3年の春2016年。

S君と科が一緒の同じ女バレの子から彼の話を聞くことがあり、どういう流れでそうなったかは覚えてないけどS君とLINEを交換する事になった。

(その時はまさかS君とこんな濃い6年という時間を過ごすなんて思いもしなかった。)

 

その後LINE交換してからはほぼ毎日LINEをしていた。

基本はバレーがほとほんどだったけど、学校のことだったり好きなこととかまあ学生らしい会話をしていた。

ちなみにLINEしてた当初はS君の顔は全然覚えていなかった。(めちゃくちゃ失礼。笑)というのも男バレが強豪だったのもあり、部員数は多いし最初の印象も印象だったので忘れていたのだ。

けどS君がバレー部のキャプテンになったのもあり、全校集会等や部活でメインで活動するようになってからはS君の顔を見る機会が増えたので自然と一致するようになってきた。


そしてお互い高校最後の関東大会や総体、彼はインターハイ、国体、春高バレーと部活に全集中一年だった。

その中で基本は私が主にだったが、バレーのプレーやチームプレイについての相談を受けてくれていた。そして逆にS君もキャプテンとしてやスランプの時期の時に相談してきたりとお互いに相談し合える関係にいつの間にかなっていた。

お互いに支え合えるというか、一緒に頑張ろうっていうスタンスだったのもあり、S君の存在が心強かったのは間違えないし、真面目に真剣に相談に乗ってくれていたS君にいつの間にか徐々に惹かれていったのはそんなに遅くなかった。

けどS君は、当時強豪校のキャプテンで基本顔から優しさが滲み出るくらいイケメンでモテモテだったのもあり、そんな彼にアプローチする勇気は当時の私にはなかった。

それに当時はほぼLINEでの会話で学校で話す事はほぼなかったし、話すとしたら行事ごとで写真を一緒に取るくらいの関係。

だからLINEで話せるだけで良かったし、友達の関係で十分だと思っていた。

 

そしてお互い部活を引退、高校を卒業し、私は専門学校、S君は大学へと進学した。